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設定/操作に関するご質問

ダイヤルアップ接続設定/トラブル

Q: Windows 2000 K56flexやV.90モデム使用時のトラブル

A:
ここでは Microsoft Windows 2000 Professional (5.00.2195) にもとづいて説明しています。
「」はメニュー項目等を表しています。[]はお客さまのユーザIDや設定によって変わるところです。
文中の例では、接続用IDを " hi/aaz00001 " として説明しています。  


症状・エラー

K56flex や V.90のモデムを使っていた(買い換えた)ところ、下記の症状が発生する。

  ・以前よりも転送速度がとても遅くなった。

  ・通信中に突然切断されるようになった。



対策・解決方法

●アナログモデムでの接続の場合、電話回線の品質によって大きく影響されます。特に 56kbpsモードでの接続は影響を受けやすいので、場合によっては意図的に通信モードを変更した方がパフォーマンスが向上することもあります。

インターネット接続時の通信速度は、お使いの電話回線の状態(品質)によってノイズの影響を受けやすく、場合によっては非常に遅い速度でしか接続できなかったり、接続をしてもしばらくすると切断されてしまったり、というトラブルを起こすことがあります。


●電話回線の品質を改善するために、以下のことについてご確認ください。

 ・分配器・アダプタなどでモジュラーケーブルを分岐すると、通信速度が落ちたり、通信が全くできなかったりすることがあります。1本のケーブルでモデムとお部屋のモジュラ−ジャックとを直接つなぎ、分配器やアダプタ・他の通信機器がつながっていない環境でインターネット接続をお試しください。

  ・モデムやパソコン(内蔵モデムの場合)に電話機のケーブルの差込み口が二つある場合、TELのポートに電話機器をつながない状態にしてインターネット接続をお試しください。

  ・長いモジュラーケーブルを使っている場合もノイズの影響を受けやすくなります。可能であればなるべく短い線を使うようにしましょう。

  ・モジュラーケーブルをノイズ発生源になりそうな機器(テレビやステレオ、冷蔵庫など)からなるべく離して設置してみてください。また、必要があればそれらの電源を一時的に切ってみましょう。

  ・普段から電話機で通話するときにノイズ音が混じるのであれば、一度 NTTに電話回線の確認をしてもらうことをお勧めします(NTT113サービスセンターにお問い合わせください)。


●回線環境の改善が困難な場合や状況が変わらない場合は、モデムの通信モードを変更し、最高速度を下げてみてください。

モデムを制御する「ATコマンド」を用いて、モデムの設定を変更します。ATコマンドの設定方法は以下の通りです。
ATコマンドはモデムによって異なりますので、マニュアルなどでご確認ください。

1. 「マイ コンピュータ」から「コントロール パネル」を開きます。
2. 「コントロールパネル」の中の「電話とモデムのオプション」をダブルクリックします。
3. 「電話とモデムのオプション」の画面から「モデム」タブを選択します。
4. 表示された画面から使用するモデム(またはTA)を選択し、「プロパティ(P)」をクリックします。
5. 表示された画面から「詳細」タブを開きます。

「追加の初期化コマンド(X):」の欄にATコマンドを入力します。

例1) モデム名が「Rockwell HCF」「Conexant」の場合(VAIOノート、富士通などのモデムの一部)

AT+MS=V34
さらに最高速度を下げた方が良い場合もあります。
AT+MS=V34,1,300,33600,300,33600
=のあとの意味は順に、<通信規格>,<自動モード>,<送信最低通信速度>,<送信最高通信速度>,<受信最低通信速度>,<受信最高通信速度>となります。
送信と受信の最高通信速度の 33600の部分を 28800、24000、19200などに下げて接続を試します。

AT+MS=V34で接続した際に「モデムが応答しません」となる場合には、
AT+MS=11
に変更して接続を試します。
この場合に、さらに最高速度を下げる場合は、
AT+MS=11,1,300,33600,300,33600
=のあとの意味は順に、<通信規格>,<自動モード>,<送信最低通信速度>,<送信最高通信速度>,<受信最低通信速度>,<受信最高通信速度>となります。

例2) モデム名が「LT Win Modem」「Lucent Win Modem」の場合(VAIOデスクトップモデル、NEC、東芝の内蔵モデムに一部使用されています)

AT-V90=0S38=0 または ATS38=0
さらに最高速度を下げた方が良い場合もあります。その場合は S37=n と組み合わせて設定します。
nにはいくつかの特定の数字を指定します。
19→33600bps
17→28800bps
11→14400bps
といったように対応しています。
速度固定を併せて指定する場合は、
AT-V90=0S38=0S37=17 のように設定します。

モデムのATコマンドはそれぞれ異なることがあります。パソコンに内蔵されたモデムの場合はパソコンのメーカーに、外付けモデムの場合はモデムメーカーに「V.34モード」に変更するATコマンドをお問い合わせください。

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